マイケル 犬 16歳
椎間板ヘルニア
飼い主のAさん代筆
ある日突然、足揉み時間1分、 効果は全快
オイラ、トイプードルのマイケルっていうんだ!マイケルジャクソンのマイケルだぜ。食事、散歩、下の世話をしてくれるじじぃの部屋に住んでいる。でもちっとも遊んでくれないんだ。むしろ迷惑そうにされるのさ。まぁもう慣れたけどね。
オイラも丁度じじぃと同じ位の老犬になってさ。耳も遠くなり、眼も白内障でヨロヨロと歩いているんだけど、この前、朝起きて、起き上がろうとしたら、力が入らないし、起き上がられねぇんだ。股関節の辺りが痛くてもう思いっきり「キャイーンキャイーン」と悲鳴が出たよ(涙)
するとそばに居たじじぃが「どしたん?マイケル」と、いきなり抱え上げられて、足の裏を揉まれたのよ!「あれ痛くねぇのか?」と言うや、今度は身動き出来ないように抱えられて、もがくオイラの股関節の付け根をギューーーーーっと揉まれたのさ。「ギャイーーーンギャイーーーン」この世の終わりが来たかと思うほどの痛み。失神寸前。その何秒間が、何十分にも感じた。じじぃが手を放すと暴れ逃げたんだけど、なんと走れている。
「えっ?えっ?痛くない!走ってる!」嬉しくって尻尾を振ってじじぃの所へ走り戻った。じじぃは、「良かった!良かった!」と、頭を撫ぜてくれた。
なんせじじぃは、官足法とやらの心得があるらしいのだが、ふとじじぃの足元を見ると濡れていた。オイラおしっこを漏らしたらしいが、知らんぷり知らんぷり。「ごめんなじいちゃん、ありがとう」それで念のため、動物病院に連れて行ってくれた。
筋肉の衰えからの椎間板ヘルニアと診断された。歳だな。1週間ぐらいしてまた病院へ連れて行ってくれた。先生、オイラの足を伸ばして、少し首をかしげながら「薬が良く効いたんですね。伸ばしても全然痛がらない」
じじぃ、オイラにいつの間に薬を飲ませたんじゃ?飲んだ覚えがないんだが。先生は、こんなに薬が効くはずがないみたいな感じだったぞ。こんなに効いているのに!
あーあーあー!言わぬが花。